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デング熱

 デング熱のデングとはスペイン語のdenguero(英語でdandy)が名前の由来といわれています。 背中の痛みにのけぞる姿がダンディーな人が気取って歩いている姿に似ていることからその名前がつけられたとのことです。
 デング熱はアジア、アフリカ、中南米、オセアニアで流行しており、年間で1億人近くの感染者が発生しているといわれています。 海外の流行地で感染し、日本に帰国後発症した方は年間200名前後認められます。 日本国内での感染は、平成26年8月の報告までの間60年近く報告がなかったということです。

<原因>

 デングウイルスにより起こる熱性疾患で、4つの血清型があります。
感染源となる蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)はデングウイルスを保有している人の血液を吸血することでウイルスを(蚊の体内で増殖)保有し、この蚊が非感染者を吸血する際に感染が生じます。(人から人への直接的な感染は認めません)
日本においてデング熱の媒介蚊となるヒトスジシマ蚊は5月中旬〜10月下旬にみられます。(冬を越えて生息できず、卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることは報告がありません。)
 人がデングウイルスに感染しても不顕性(無症状)となる頻度は50〜70%とされています。 デング熱は体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。 症状を呈する場合は比較的軽症で1週間前後の経過で回復する「デング熱」と、まれに顕著な血小板減少と血管透過性亢進を伴う「デング出血熱」とに分類されます。

<症状及び検査所見>

 3〜7日の潜伏期間の後に、発熱(突然の高熱で発症します。)、発疹(胸部・体幹より始まります。)、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感、嘔気・嘔吐、結膜充血などの症状がおこります。 発熱はほぼ全例に認められ、2〜7日持続します。時に二峰性となります。通常、発病後2〜7日で解熱し、そのまま治ります。 皮疹は約半数にみられ、病初期にみられる皮膚紅潮、解熱時期に出現する点状出血、島状に白く抜ける麻疹(はしか)様紅斑など多彩です。 採血所見では血小板減少や、白血球減少が約半数近くの方に出現します。CRPは陽転化しても高値にならないのが特徴です。
 重症型デング熱(「デング出血熱」)は解熱傾向に入った時期に突然発症します。 不安・興奮状態となり、発汗や四肢の冷感、血圧低下がみられ、しばしば出血傾向(鼻出血、消化管出血など)を伴います。 重症型では重篤な状態が2〜3日続き、この時期を乗り越えると2〜4日の回復期を経て治癒します。

デング熱患者にみられる症状や検査所見
症状・検査所見 発生頻度※
発熱 99.1%
血小板減少 66.4%
頭痛 57.6%
白血球減少 55.4%
発疹 52.7%
骨関節痛 31.1%
筋肉痛 29.1%

※2006年〜2010年に日本国内で診断されたデング熱患者556例における各症状や検査所見の発生頻度を示す。

デング熱を疑う目安

(A)の2つの所見に加えて、(B)の2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。

(A)必須所見
  • 突然の発熱(38℃以上)
  • 急激な血小板減少
(B)随伴所見
  • 発熱
  • 悪心・嘔吐
  • 骨関節痛・筋肉痛
  • 頭痛
  • 白血球減少
  • 点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)

重症化を示唆する症状及び所見

デング熱患者で以下の症状や検査所見を1つでも認めた場合は、重症化のサイン有りと診断する。

  • 腹痛・腹部圧痛
  • 持続的な嘔吐
  • 腹水・胸水
  • 粘膜出血
  • 無気力・不穏
  • 肝腫大(2cm以上)
  • ヘマトクリット値の増加(20%以上)

重症型デングの診断基準

重症型デング熱患者で以下の病態を1つでも認めた場合、重症型デングと診断する。

  • 重症の血漿漏出症状(ショック、呼吸不全など)
  • 重症の出血症状(消化管出血、性器出血など)
  • 重症の臓器障害(肝臓、中枢神経系、心臓など)

<診断>

確定診断には血液からのウイルス分離や、PCR法によるウイルス遺伝子検出、特異的抗体の検出その他が必要となります。

<治療>

有効な抗ウイルス薬はなく、水分補給やアセトアミノフェン(カロナール)などの対照治療を行います。重症型の方には輸血などが必要になることもあります。

<予防>

現時点ではワクチンがなく、(長袖、長ズボン、虫除けなど利用し) 蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法です。

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